便秘がちでお困りの女性は数多くいらっしゃるでしょう。
テレビでは便秘に聞くお薬のCMが流れたりしますが、そのほとんどが女性に向けたものですよね。
というのも実は、便秘は女性になりやすい症状なのです。
どうして女性は便秘になりやすいのでしょうか。
今回は女性が便秘になりやすい理由についてご紹介していきます。
・最も多い便秘のタイプとは?
様々な原因があって便秘が生まれるものですが、その中でも最も多いのが「弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)」と呼ばれるものです。
この弛緩性便秘は腸の中の便をスムーズに送り出す「ぜん動運動」が弱くなることによって起こります。
みなさんは、胃や腸が周辺の筋肉の収縮によって波打つように徐々に動いているのをご存知ですか。
この筋肉の収縮をぜん動運動と呼び、便はこの胃や腸が波打つ動きに乗って押し出されるように移動しています。
しかしこのぜん動運動が弱くなってしまうと便の移動も鈍くなるために便秘が起こってしまうのです。
・女性は筋肉の量が男性に比べて少ない
弛緩性便秘は筋肉量が少ないことに起因します。
そのため女性は筋肉量が男性に比べて少ないために、便秘になりやすくなるのです。
また筋肉量が少ないことはいきむ力が弱まることにもつながり、便秘を悪化させます。
・内臓が支えられないことも原因
内臓は骨盤の底に位置するインナーマッスルと呼ばれる骨盤底筋群によって支えられています。
ですので、筋肉量が少ない女性は内臓を支えることができず、内臓全体が下垂してしまうことになります。
そうなることで腸が内臓に圧迫され、排便のリズムがどんどん悪くなってしまうのです。
内臓下垂が便秘に繋がるなんて意外ですが、体の構造上そうなっています。
・ホルモンの影響もある
女性の体はエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン) という2つの女性ホルモンの働きによってコントロールされています。
しかしこのプロゲステロンは困ったことにぜん動運動を弱めてしまう働きを持っています。
また体に水を溜め込みやすくする働きもあるので便秘にとってはかなりの厄介者です。
・ダイエットも便秘になりやすい影響
女性でダイエットをしたことがある方はかなり多いのではないでしょうか。
ダイエットでも運動をして健康的に痩せるというより、食事制限をして体重を落とそうとする方も多いです。
こういった食事制限のダイエットは、食事量が減るために腸の動きが鈍くさせます。
そのため食事制限をしても便秘でお腹があまり痩せないということも起きるのです。
いかがでしたか。
女性は筋肉量やホルモンの関係から便秘になりやすいんですね。
次回では便秘を解消するにはどうすればいいかをご紹介していきます。
お楽しみに。
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