「妊娠中で、骨盤の緩みが気になる!」
「骨盤がゆがんでいると、どうなるの?」妊娠すると、靭帯や筋肉を緩めるホルモンが分泌されます。そのため、骨盤が緩んだりゆがんだりしやすくなります。
「妊娠前は気にならなかった骨盤が気になる。」「このままの骨盤でいいのかな?」と不安に思っている方も多いことでしょう。実は骨盤の緩みやゆがみは、お産の進行にも関係します。お産の流れを確認すれば、骨盤をなぜ整えなければいけないのかが見えてきました。
■お産の大まかな流れを確認!
骨盤の緩み、ゆがみの影響を知る前に、まずはお産がどのように行われるのか、どのように進行するのかを紹介します。
お産は大きく3段階に分かれます。まずは陣痛の痛みが徐々に強くなる、分娩第一期。子宮口が全開大になるまでを指します。お母さんに陣痛が始まると、赤ちゃんはあごを引いて後頭部が骨盤にはまるような形に旋回します。横向きになって、骨産道に入り始めるのですね。
骨産道とは、腸骨、恥骨、坐骨といった寛骨、そして仙骨および尾骨によって作られている、出産時に赤ちゃんが通る、通り道です。妊娠中、寛骨、仙骨、尾骨は骨産道を広げるために、少し緩まります。赤ちゃんの体が骨盤にはまると、今度はお母さんの背中に顔を向けるように体を回転させます。赤ちゃんの体が完全に後ろ向きになれば、分娩第一期は終わりです。
子宮口が全開大になり、分娩第二期に入ると、お母さんは分娩室に移動します。赤ちゃんは頭を産道内に、徐々に降下させていきます。頭が出たままの状態が続き、頭が出て、肩をひとつずつ出せば、分娩第二期も終了です。
分娩第三期は、赤ちゃん誕生の3~5分後に胎盤が出ることを指します。
これらがお産の進行に伴う、赤ちゃんの動きです。
お産の際は赤ちゃんも、お腹の中で様々な体勢をとって、誕生しようと頑張ってくれているのですね。
お産の大部分を占める分娩第一期では、赤ちゃんは後頭部を骨盤にはめるような体勢をとります。その時、骨盤が緩んでいなければ、せまい骨盤に赤ちゃんの頭がしっかりフィットします。赤ちゃん自身もあごを引き、おじぎをした状態になり、スムーズにお産が進みます。
しかし骨盤が緩んでいると、あごが上がってしまい、上手くお産が進みません。
また、骨盤がゆがんでいると、骨産道の一部である仙骨の端が骨盤内部にくい込んでしまい、でっぱりができてしまうことがあります。このでっぱりに赤ちゃんの頭がひっかかると、赤ちゃんは上手く体を回転させて、お母さんの背中側に顔を向けられません。
このように、骨盤の緩み、ゆがみは、お産の際、赤ちゃんに体勢を上手にとってもらいづらくさせてしまいます。骨盤を整えて、お産の進行をスムーズにしましょう。
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