骨盤ケアをしないでいたら、骨盤がゆがみ、赤ちゃんやお母さんに悪い影響を与えるかもしれません。
今回も前回に引き続き、骨盤のゆがみが何に関係してくるのかご紹介していきます。
・妊娠高血圧症候群の危険性にも
妊娠高血圧症候群とは、妊娠中に何らかの原因で高血圧になるか、高血圧に加えて蛋白尿が出る病気の総称のことを言います。
一昔前では「妊娠中毒」とも呼ばれていたそうです。
骨盤がゆるむことで子宮を含む内臓が下がり、子宮の血液の流れを圧迫してうっ血し、血が溜まりやすくなることによって妊娠高血圧症候群が起こります。
またこれと同じことが腎臓でも起こってしまうので、腎臓が弱り、タンパク尿が出て高血圧になります。
そして胎盤に巡るはずの血液量が減少してしまうと胎盤が弱り、赤ちゃんが栄養不足になってしまうので、なるべく避けたいものですね。
お母さんには妊娠高血圧症候群は症候群という名前の通り、頭痛やめまいなどの様々な症状が表れ、かなりの負担になるでしょう。
・胎嚢(たいのう)や子宮の形が変化する
お腹の中の赤ちゃんには、気持ちよく過ごしてほしいものですよね。
本来、子宮は赤ちゃんによって過ごしやすい場所であるべきですが、こちらも骨盤のゆがみによって影響が出てきます。
骨盤がゆがんで内臓が下がってしまうと、子宮が圧迫されて押しつぶされるような状態になります。
子宮が圧迫されれば、子宮の形がいびつな形になり、赤ちゃんが窮屈な姿勢になってしまうのです。
・お産の時に大量出血になる危険性も
大量出血になる原因は以下の2つ。
1.子宮頚管が切れてしまう
骨盤がゆがんでしまうと、子宮頚管が仙骨の外側部分と赤ちゃんの間に挟まれてしまいます。
お産の時の衝撃で子宮頚管に傷がついてしまえば、大量出血を起こす原因になってしまうのです。
2.弛緩性出血
お産が終わると子宮は元の大きさに戻ろうと収縮していきます。
しかし、骨盤がゆるんで広がっている状態では、靭帯も伸びているため、子宮が縮むことができません。
本来は骨盤が締まることで、靭帯の伸びも改善され、子宮が収縮して出血も止まります。
ですが子宮がなかなか収縮しないと、出血もなかなか止まらないということになります。
いかがでしたか。
骨盤のゆがみがこういったことにも影響を及ぼすなんて意外ですよね。
そのため出産中は忙しくても、安産になるよう骨盤ケアをしておきたいところです。
次回は妊娠中の骨盤のゆがみの解消方法についてご紹介します。
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