クスリはリスク?
元気なからだをとり戻すのを助けてくれる薬が“リスク”(=危険)ってどういうことなのでしょうか。
薬には本来の狙い通りの「作用」とともに、期待していない、望ましくない作用である「副作用」があります。
副作用には、眠気や口の渇きといった比較的軽いものもあれば、最悪の場合、死に至るような重いものもあります。
「薬を使う」というのは、「副作用のリスクを背負う」ということまさに文字通り、薬(クスリ)とリスクは切り離せない、背中合わせの関係なのです。
多くの薬の成分は、血液によって全身へと運ばれます。
そのため、効かせたい場所で狙い通りに作用するのと同時に、望まない場所で望まない作用を引き起こすことがある。
それが薬のリスク、副作用なのです。
薬と毒は別物とは言えません。
これまでにも紹介してきた通り、薬は使い方を間違えれば、からだに悪影響を及ぼす“毒”になることがあります。
「この薬はよく効くから」と、たいして症状が出ていないうちから何度も同じ薬を使ってしまうのも、一種の薬物依存です。最初のうちはよく効く薬だったとしても、何度も使ううちに効果が出にくくなり、薬としての側面よりも、依存症という“毒”としての側面が強くなってしまいます。
睡眠薬や頭痛薬といった身近な薬でも、薬物依存は起き得ます。
薬は正しく使ってこそ薬
“毒”に変わらないよう、十分に注意して使いましょう