整体にはよく便秘の人が多く通院していて、便秘を解消するのに何か良い方法はないかと聞かれることがあります。
便秘にはいろいろな原因がありますが、腹筋力の低下などがあげられます。
腹筋が弱くなると腸において圧をかけられなくなり、便秘になることを弛緩性便秘と呼んでいます。
腸は筋肉でできていて蠕動運動と呼ばれている運動を行っており、便を押し出す仕組みです。
しかし腸自体が行っている動きだけではきちんと便を押し出すのには力が足りません。
そこで重要になるのが腹筋で、重要な腹筋には横隔膜や腹直筋・腹斜筋などがあります。
横隔膜は肋骨の下にあり、呼吸する際に運動する筋肉になります。
横隔膜は膜と言う名前がついていますが実際は筋肉です。
横隔膜は呼吸する時に働きますが、重要な役割として内臓を入れるスペースの天井にあります。
この天井が上がり下がりすることによって、内臓を入れる空間の圧が増えたり減ったりする仕組みです。
この圧の変化が腸をきちんと動かす力になるので、きちんと運動することが大切になります。
腹直筋や腹斜筋などはいわゆる腹筋のことで、お腹の前や横の部位にあります。
これらの筋肉は内臓のある空間の壁になり、この壁がしっかりしていないと天井の横隔膜がかける圧力が逃げることになるでしょう。
強い腹筋は腸の動作に重要になるので、丸めたりねじったり伸ばすことが大切になります。
便秘を改善するにはエクササイズがおすすめです。
実際腸を動かすことによっていろいろな不快な症状を改善することが可能です。
基本的に重要になるのが腹式呼吸で、下腹まできちんと動くよう意識しながら呼吸してみましょう。
呼吸をゆっくり行いながら、お腹の筋肉を動かしていきます。
例えば丸める場合、仰向けになって両足を抱え顔を膝に近づけましょう。
その状態において腹式呼吸を使って深呼吸を5回ぐらい行います。
ねじる場合は仰向けになって両膝を立て寝ます。
右足を左膝左の上にのせてから、右手を横に伸ばしそのまま下半身を左にゆっくり倒すことでねじることが可能です。
この状態において腹式呼吸を行い、深呼吸を5回行います。
反対側も同じようにして、ゆっくり呼吸していきます。
伸ばす場合はうつ伏せで寝てから、手を使って上半身を起こすことで伸ばすことが可能です。
この状態で腹式呼吸を利用して深呼吸5回行います。
筋力を付けることによって内蔵が活発になり、便秘などを改善することができます。
エクササイズを行うことによって腸の調子を整えることができるので、軟便や腸が弱い人にもおすすめの運動です。
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