頭痛に苦しむ方は意外と多く、悩んではいてもそこまで深刻なものではないと思いがちです。ですから、病院でよく調べてもらうことなく、整体院でなんとかできると思って駆け込んできます。
でも整体院として警告したいのは、頭痛をそう甘く見てはいけないということです。というのもその背後には別の病気が潜んでいる可能性があります。
特に気をつけなければいけないのは、下手をすれば命を落とす危険がある脳の病気です。クモ膜下出血や脳出血は血管が破れてしまうことで、血が溢れ出し脳を圧迫していきます。
血管が破れてしまうと血液に脳が回らずに貧血状態になりますし、圧迫による物理的にダメージも出てきます。そのためそれが続くと壊死してしまうので吐き気やめまい、意識消失など様々な症状が出てきます。
脳には痛覚がないのですが、クモ膜下出血は「今まで経験したことのない痛みに襲われます。その痛さは鈍器で頭を殴られたようなな痛みです。脳出血も出血の具合がひどくなり、圧迫が強くなることで次第に強い痛みを感じます。
視覚などに異常が出てきたときには、脳の機能に問題が出ている可能性が高いです。どちらもそのまま放置してしまうと、命を落とすかもしれませんし、助かったとしても脳の一部が壊死して重い後遺症に苦しむかもしれません。
このような頭痛を感じたら、速やかに救急車を呼ぶか脳外科のある病院に駆け込むべきです。
脳の病気で、血管ではなく感染症ということもあります。髄膜という脳と脊髄を覆っている膜に細菌やウイルスが感染して炎症が起きている髄膜炎になると、強い頭痛を伴います。脳出血との区別は、他に高熱が出てくることや、頭を動かして髄膜に刺激を与えると痛みが強くなることが特徴です。
すぐに病院で抗菌薬や抗ウイルス薬を投与してもらい、治療をしていくほうがいいです。
鈍い痛みが何日も続くというときには脳腫瘍も疑ったほうが良い病気です。脳腫瘍は時間とともに大きくなっていき、健康な部分を圧迫していきます。
手術で取り除いたり、抗がん剤を投与したり放射線治療を行わなければいけません。良性ならば転移することは少ないので手術で摘出できれば、その後は普通に過ごせます。しかし悪性であったときに悪性であったときには、転移をして全身にがんが出来てしまうのでとても危険です。増殖するスピードがはやいので、一刻も早く治療を開始しなければいけません。
このように頭痛が単独で起きているのではなく、他の病気と深く関わっている事がある以上は、普通とは違う痛みを感じたならばすぐにでも病院に行って検査をしてもらう法が良いでしょう。
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