女性の体は妊娠をすると大きく変化することが分かっています。身体は肉をつけはじめ、しかしバストサイズは大きくアップし、お尻も腰もゆったりとしてきます。
では、そんな妊娠期の具体的には体の中、例えばインナーマッスルや骨のどのように位置などはどのように変化するのでしょうか。
女性が妊娠すると、毎日脳から大量の女性ホルモンが分泌されます。その影響で体がどんどん変わっていき、赤ちゃんを受け入れて育て、出産することが出来る状態へともっていきます。
その時身体の中、骨盤の状態がどうなるかというと、どんどん開いていくのです。おなかの中で赤ちゃんが大きくなるに従って赤ちゃんの体重は増え、頭が骨盤の中に入ってきます。そしてぐいぐい押してくるので、少しずつ骨盤も緩んできてしまうのです。
しかしこの時に既に骨盤がゆがんでいると、体が冷えたりむくんだり、肥満になったり腰痛が起こったりしだします。妊娠中の女性が恥骨が痛いと訴えることも多いですが、あれは緩んでしまった下半身の筋肉によって関節や骨の位置がずれ、筋肉があたってしまうからです。
そのため、産前でも骨盤矯正をしておくことがおすすめです。産前から下半身にはベルトをまいたり布でしめつけたりして、歪みをしっかりと治し、産後の腰痛などを予防しておきましょう。
昔の日本女性は着物を着用していましたので、帯をぐるぐるとまくことでベルトの役割を果たしていました。しかし現在の洋服はゆったりとしているものが多いので、市販の産前・産後ベルトなどを使って引き締めておくと妊婦さんも楽に過ごせます。
産前に骨盤のゆがみをなおしておくメリットは、まずはインナーマッスルのバランスが良くなるので出産時に踏ん張りやすくなること、そして開きが良くなりますので骨盤への負担が小さくなること、産後の体の戻りが早くなること、体調がよくなって母乳の出も良くなること、下半身全体の筋肉に弾力性が出るため、妊娠線ができにくいことがあげられます。
出産でさらに緩んでしまった下半身は、産後すぐにベルトをつかったりさらしを巻いたりなどをしてしっかりとサポートしておかないと、腰ががくがくしてしまって歩くことすら大変になります。
肩こりや腰痛だけでなく、ひどい頭痛の原因になることもありますので、やはり産前から骨盤はしっかりとしめておくに越したことはありません。
大切な赤ちゃんを守るため、また快適で楽、安全な妊娠生活と出産後の生活おくるため、出来ることはすべてやり、体調管理に気を付けてください。特に目には見えないインナーマッスルの衰えは対応しておくべきです。
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